【メディア掲載】今の世帯収入で住宅ローンを組んでも大丈夫?「無理なく返せる金額・期間」の考え方

【メディア掲載】今の世帯収入で住宅ローンを組んでも大丈夫?「無理なく返せる金額・期間」の考え方

2020年12月14日

不動産情報サイト・オウチーノ様のコラムを執筆担当させていただきました。

サイトはこちらから↓↓

今の世帯収入で住宅ローンを組んでも大丈夫?「無理なく返せる金額・期間」の考え方

住宅ローンの商品特性を知っていますか?

住宅支援機構の住宅ローン利用者調査(2020年5月調査)の結果によると、全期間固定金利型を選んだ人は全体の13.2%で、残りは変動金利型60.2%固定金利期間選択型26.6%でした。変動金利型や固定金利期間選択型を選ぶ人は、金利が低いからという理由が圧倒的に多いのですが、その一方で住宅ローンの商品特性や金利リスクに関する理解度については、4割~5割の人が理解できてるか不安・理解できていないと感じているようです。

住宅ローンを利用する時は、住宅ローンの商品特性を知ることも重要です。コラムの中で、書ききれなかった「各金利タイプ」をまとめてみました。

①全期間固定金利型
【メリット】

金利が上昇しても、返済額が変わらないので収支の計画が立てやすい。
【デメリット】
変動金利より金利が高めなので、借入の際に当面の金利や返済額を見ると不利と感じる人もいる。

※「将来金利上昇して返済額が増えた時に、返済が困難になりそうな人」「教育資金などの準備で計画的な貯蓄が必要な人」が向いている。

②変動金利型
【メリット】
他の金利プランより一番金利が低く、目先の返済額を低く抑えることができる。金利下落時にはメリットをいち早く享受できる。金利が大幅に上昇したとしても、1.25倍以内までの返済額を設けている金融機関もある。
【デメリット】
1.25倍以内までの返済額を設けていても、金利変動の幅に制限がないため利息の割合が多くなり、元本がなかなか減らない事態が起こる可能性がある。金利が大幅に上昇すれば、未払い利息という利息が支払いきれないこともある。完済までの返済計画が立てずらい。

※「借入額が少ない場合」「短い期間で返済が可能な場合」「金利が上昇して返済額が増加しても、返済できる余裕がある人」が向いている。

③固定金利期間選択型
【メリット】

全期間固定金利型より金利が低い。「当初5年・10年固定」など、一定期間だけ金利が固定されるため、その間金利が上昇しても支払い額に影響を受けない。期間終了後は、変動金利型か固定金利期間選択型を選ぶことが出来る。
【デメリット】
固定期間終了後は、変動金利型と異なり1.25倍以内の返済額ルールは設けられていない。金利が大幅に上昇すれば、返済額も大幅に増える可能性がある。

※「固定期間終了時までに、まとまったお金が貯められる場合」「数年後には返済額を増やすことが可能な場合」「住宅ローンの借換えで、返済期間の残りが少ない場合等」が向いている。

その他にも、預金連動型や複数の金利タイプを組み合わせる等ありますが、どちらにしても今後のライププランに合わせて選びたいところです。とはいえ、自分に合っているプランや金融機関を見つけても、金融機関の審査が通らなければ住宅ローンを組むことはできません。

金融機関の審査では、様々な項目のチェックがあるので一概にいえませんが、頭金があるのと無いのでは金融機関側の印象が変わります。頭金が準備出来てないのは、お金を貯められない人・計画性がない人と思われてしまう可能性もあります。

頭金を用意しておくと、住宅ローンの商品も様々なタイプから検討できるようになりますし、総借入額の一定割合以上の頭金があれば、優遇金利が適用されることもあります。今後の返済期間・返済額にも大きく影響してきますので、マイホームの購入を検討し始めたら、資金準備をするなどしっかりと計画を立てましょう。