
こんにちは!ファイナンシャルプランナーの田島めぐみです。
4日連続のブログ投稿。いつまで連続投稿続けられるでしょう。笑
さて、今回のネタは、40代以降に多いご相談!
教育費、住宅ローンの支払い、老後の資金、目の前にたくさんの課題が並んでいる状況のご相談です。
40代に差し掛かると、家族の将来について真剣に考える機会が増えますよね。「どうやって資産を増やしていけばいいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか?
たとえば、ご主人が公務員で年収560万円、奥様が正社員で年収350万円のご家庭。2年前からNISAを始めて毎月3万円ずつコツコツ投資しているものの、住宅ローンの残高は3,500万円。預貯金は500万円ほどあるけれど、お子さんは小学5年生と中学1年生で、お子さんは将来は沖縄から都内の私立大学への進学を考えている…。
こうした状況では、教育資金、住宅ローン、老後資金、そして日々の生活費など、どこにどれだけお金を配分すればいいのか、迷ってしまうのも無理はありませんよね。
今日は、そんな悩みを持つご家庭に向けて、奨学金の活用を含めた資産形成と生活のバランスのとり方について、一緒に考えてみたいと思います。

奨学金の活用は「借金」じゃない?賢い使い方を考えよう
お子さんの進学費用、気になりますよね。
たとえば、都内の私立大学に進学するとなると、学費や生活費で1人あたり1,000万円くらいはかかると言われています。お子さんが2人なら、なんと2,000万円!想像するだけで不安になってしまいますよね。
そんなときこそ、奨学金の活用を前向きに考えてみませんか?
奨学金というと、「借金」というネガティブなイメージがあるかもしれません。でも、日本学生支援機構(JASSO)が提供する無利子や低金利の奨学金は、家計の負担を減らしつつ、教育資金を賢く準備できる選択肢の一つなんです。
奨学金を借りずに、ご夫婦が教育資金を準備した後は、また一から貯めなければならず、退職まで働ける年数も限られてくることから、資産運用の運用益や許容リスクも低くなってしまいます。(※教育ローンでも同様のことが言えますね)
奨学金を上手に使うメリット
- 手元資金を残して、資産運用に回せる!
奨学金を活用することで、手元のお金を崩さずに済みます。浮いた資金は、NISAやiDeCoなどの制度を使って、老後資金の積立てや住宅ローンの繰上げ返済の計画として資産運用に回しておく。※もちろん長期運用が前提となります。 - お金の大切さを子どもが学べる
奨学金はお子さん自身が借りるもの。だからこそ、将来に向けたお金の責任感や価値観を学ぶきっかけになります。 - もしものときは親がサポートもOK
返済が大変になったときは、親として無理のない範囲でサポートすることもできます。「借金だから」と身構えず、柔軟に考えてみましょう。

資産運用・資産形成は、長期投資でじっくり育てる
教育費の準備の仕方が決まれば、次は老後資金と住宅ローンの繰上げ返済ですね。
ご相談者の事例では、ご主人が公務員なら退職金や年金は安定していますが、物価の上昇や年金制度の変化を考えると、やはり自分たちでの備えが必要です。住宅ローンの繰上げ返済も検討しているなら、尚更です。
ご相談者の事例は、500万円の預貯金があるご家庭ですので、一括投資と積立投資が選択できる状況です。
では、「一括投資」と「積立投資(ドルコスト平均法)」どちらを選んだら良いでしょうか。
下記内容を参考に、2024年度の成績から一括投資、積立投資の成績を見てみましょう。
(※2024年の日経平均株価とS&P500から)
日経平均株価
- 一括投資:247万円 → 296万186円(+19.84%)
- 積立投資:247万円 → 257万1,471円(+4.10%)

S&P500指数
一括投資:252万円 → 312万5,077円(+24.01%)
積立投資:252万円 → 274万3,081円(+8.85%)

これはかなり大きな差ですよね。
「じゃあ、一括投資の方がいいのかな?」と思うかもしれませんが、相場はいつも右肩上がりとは限りません。リーマンショックやコロナショックのような急激な下落があれば、一括投資は大きなリスクも抱えます。
結局のところ、どちらが正解というものはなく、ご家庭のライフプランやリスク許容度に合わせた選択が大切なんです。
生活防衛費としての資金は残しつつ、一括投資ができるリスク許容度が取れるなら、一括投資と積立投資を併用していきましょう。
また「貯金しても、つい使っちゃう…」「投資を始めたけど、値動きが気になって不安…」そんな考えをしてしまいそうな方は、強制力がある貯まる仕組みを取り入れた方が良いでしょう。
行動経済学でもよく知られている「プロスペクト理論」という心理で、人は損を避けようとするあまり、ちょっとした変動で不安になりやすく、いつでも解約できて、いつでも引き出しができるタイプの投資だと長続きしない傾向にあるそうです。そんなタイプの方は、iDeCoや保険(変額保険など)を活用してみるのも良いかもしれません。
まとめ:家族の未来を守るために、賢く柔軟な選択を
「教育費」「住宅ローン」「老後資金」…やることはたくさんあるからそこ、お金と向き合い「今の自分たちに合った方法」を柔軟に取り入れて、家族みんなが安心して暮らせる未来を一緒に目指していきましょう。
「こんな資産運用、保険、本当に大丈夫かな?」
「私たち家族に合ったプランって?」
そんな疑問や不安があれば、ぜひ気軽にご相談くださいね。
一緒に、無理のない実行可能なプランを考えていきます。
田島めぐみ
ファイナンシャルプランナー